第16話「海に消えたメモリー」
6年前に遊んだ謎の少年アユミ君
優ちゃんに会うために帰ってきたアユミ君
公園で遊んでいる優ちゃんたちの前に謎の少年アユミ君が現れます。
優ちゃん「えーと、あなた誰?」
アユミ君「アユミだよ。6年前に遊んだ。覚えてない?」
先にネタバレを言うとこの少年、実はとある王国の王子様です。
ガチの超セレブ男子です。
言われてみれば育ちのいいどこか気品のある顔立ちです。
実は6年前に、このクリミヶ丘の公園で俊夫君と優ちゃん3人で遊んだことがありました。
その時から優ちゃんはお妃候補となっており、今日はその優ちゃんを迎えにきたのです。
もちろんいきなり王子の身分を明かしたりはしません。
アユミ君「小さい時一緒に遊んだだろう」
優ちゃん「?」
優ちゃんはあゆみ君のことを覚えてません。
そりゃあ6年前っていったら優ちゃん4歳ですもんね。
そして優ちゃん警戒してます。
学校卒業して何年も経ってから、それほど仲良かったわけでもない同級生からいきなり連絡がくるようのもんです。
たいてい宗教かマルチの勧誘です。
俊夫「6年前一緒に遊んだアユミ君!?」
アユミ「覚えていてくれたんだね」
俊夫君は覚えていたようで、遊んでいたことを思い出したようです。
6年前に遊んだ思い出の海へ
そしてその6年前に海で遊んだときに、難破船に宝物を置いてきたと言うアユミ君。
アユミ「今日これからみんなで行ってみない?」
と言いながら優ちゃんだけを連れていこうとします。
どうやら俊夫君やミドリ君には全く興味がないようです。
それどころか何とかこの二人を撒こうとしてるように見えます。
コンパや飲み会で
「ねえ、このあと二人で抜けない?」
そんな感じです。
思い出の海に到着
結局撒けずに4人で海に行くことになりました。
海ってどこだろう?茅ヶ崎あたりかな?
こうしてタクシーを使って昔遊んだという海の難破船に到着。
しかし6年前(俊夫8歳、優ちゃん4歳)に子どもたちだけで(今も子どもだが)こんなに遠くまで遊びにきたのか!?
ちゃっかり優ちゃんと手をつなぐアユミ君。
アユミ「この船のどこかに宝物を隠したんだ」
アユミ「宝物、見つけたら優ちゃんにあげるよ(ハート)」
本当に優ちゃんしか眼中にないアユミ君。
もし宝物を俊夫君やミドリ君が見つけたらどうするつもりだ?
しかし
優ちゃん「ほんと!?俊夫、いっしょに探そ」
アユミ「・・・」
男3人、それぞれの役割
男3人が1人の女の子(優ちゃん)をめぐってそれぞれキャラが出てます。
まずミドリ君。
とにかく女の子のご機嫌を取るために言いなりになる。
荷物持ちや雑用連絡係などを担当。
つづいてアユミ君。
金持ちらしくプレゼントで女の子の気を引こうとする。
態度も余裕を装っています。
そして俊夫君。
実は別の女の子(マミ)が本命。
コンパでも女の子の数が少ないとこういうことがよく起こります。
ついに純金の宝物発見!
そしてアユミ君の思惑通り優ちゃんが宝物発見!
その宝物というのは、なんと純金で出来たイルカの置物
金高騰の今なら、時価1億円(推定)ぐらいか
海水が浸水!溺れる4人
しかしその時、船内に海水が浸水!
宝物を沈めてしまった優ちゃん。
あーーーー純金がーーーーっ
このままでは全員溺れてしまう!
優ちゃん「俊夫ーたすけてー」
優ちゃんが選んだのは俊夫君でした。
敗北感で打ちのめされたアユミ君。
一方ミドリ君は優ちゃんのラジカセを水没さないようにしっかり守っています。
たとえモテなくてもこういう健気な男、神様は見てるぞ、ミドリ君。
きっといつか良いことあるよ。
魔法で脱出
優ちゃん「このままじゃみんな死んじゃう」
魔法を使ってなんと海を割り、船から3人を助け出すマミちゃん。
まるでモーゼです。
魔法がますますチートになってきてます。
海の中でどうやって呪文を唱えたのか?
まあそこは念を送ればいいのかな。
全員、無事脱出
こうして3人を助け出したマミちゃん。
マミから優に戻る瞬間を俊夫君に見られるが、寝ぼけていたのでこれはギリギリ見られたことにならないらしい。
優ちゃん「ゴメンね、宝物、海に落っことしちゃった」
アユミ君「え!?(1億円だぞ、おい)」
アユミ君「(ま、いいか)ううん、あれは海に沈んだ方が良かったんだ」
告ってふられたことになるのは王子としてのプライドが許さない。
純金の置物より王子のプライドを取ったようです。
さすが本物セレブ王子。
帰っていくアユミ王子
そしてこのあとすぐに黒めがねたちのお迎えが来ました。
黒めがね「皇太子殿下、おもどりください」
アユミ「わかった。すぐ行く」
優ちゃん「え!?アユミ君て王子様だったの?」
アユミ君は会いに来るのが早すぎたのかもしれません。
優ちゃんがもう少し大人になっていたら「庶民より超セレブ男子!」と思ったかもしれません。
アユミ君「優ちゃん、さようならー」
こうしてアユミ君は帰っていきました。
え……ちょっと待てアユミ!
自分1人、車で帰るな!!
ドライブで遠出したけど、やらせてもらえないとなったら女の子をそのまま置き去りにして帰るアレです。
残された3人はこの後どうやって帰ったのか今もちょっと謎です。
つづく