第27話「フェザースターへ」
芸能界の仕事から解放されてお正月デートを楽しむ二人。
でもせっかくの優ちゃんの晴れ着も俊夫くんは興味なし。
お年玉で買うおもちゃの選別に夢中です。
自分の憧れだったスーパーアイドル・クリィミーマミの中の人が、実は幼馴染みの優ちゃんだったことを知った俊夫君。
このままいけば
クリィミーマミと完全互換の女の子を彼女に出来る!
はずなのに。
なぜかハートがときめかない。
「このまま成長して本当にマミちゃんになるんだろうか……」
なんか違うような気がする……
「実は大きくなってもマミちゃんみたいにならないんじゃないか?」
俊夫は本能的にそう感じていた。
でもマミちゃんの中の人は優ちゃんなんだから、やっぱり2人は同じ女の子ってことでいいんじゃないのかな。
しかし俊夫は女の子を外見で選別する男だったのだ!
そう思っているところにピノピノが先週につづき再び地球にやってきた。
ピノピノが心配したのは、急にマミがいなくなってしまっては自分が想定していた以上にまわりの地球人たちの生活に影響が出てしまうということだった。
当初ピノピノは10歳の子どもに1年間の限定魔法を与えたってたいしたことにはならないと思っていたが、その女の子は半年で国民的スーパーアイドルになるというとんでもないことをやってのけていた。
もしこのまま急にマミがいなくなったら「クリィミーマミ、仕事をドタキャン、失踪」の文字が週刊誌に載ってしまう(それじゃまるで中森●菜じゃないか)。
そしてパルテノンプロが各テレビ局に違約金を払い倒産したら、社員さんたちの生活も無茶苦茶になってしまう。
おそらく地球で言うところの地域の生態系を崩してはいけないみたいなのと同じで、フェザースターの法律で「他所の星に魔法を持ち込んだ場合、その星の他の住人の生活に必要以上に影響を与えてはいけない」とかあるんだろう(適当)。
ピノピノはそのことを思い出し、わずか一週間で再び地球に戻ってきたのだ。
そしてフェザースターでは優ちゃんと離れて、ピノピノと俊夫は何やら内緒の話をしています。
俊夫「ちょっと確認したいんですが優が成長したらクリィミーマミになるんですよね?」
ピノピノ「ムリムリ。あれ魔法だから。大人になってもあの子はあのままだよ」
俊夫「えーーーー。それじゃ意味ないじゃん。やっぱりまた魔法を使えるようにしてください。ぼくはマミちゃんに会いたいんです」
ピノ「そのためには一旦君の記憶を消さないとダメだ」
俊夫「(優=マミちゃん。つまりマミちゃんはオレのことが好き。オレの記憶が消えても、うまくいけばマミちゃんと付きあえるかも!)マミちゃんに会えるなら」
こうして地球に魔法の影響の痕跡を残したくないピノピノと、再びマミちゃんに会いたい俊夫の
二人の利害が一致した!
そして優ちゃんと俊夫の二人に課せられたのは「竜の矢を手に入れ誕生の泉で星の子を撃ち落とせ」と言うミッション。
なぜこんな命がけのことをしないと再び魔法が使えないのか?
もし竜に殺されたらどうするの?
わからん。宇宙人(ピノピノ)のかんがえることはわからん。
でも勇敢なふたりは竜の矢を手に入れ、誕生の泉へ行き、星の子を撃ち落とすことに成功した。
この瞬間俊夫の記憶は消え、それと引き換えに優ちゃんは再び魔法が使えることになりました。
記憶を消されたことを知って怒る優ちゃん。
優「俊夫の記憶を勝手に消さないでよ!(マミの中の人が私とわかってから急に優しくなって態度が変わったのにーーー)」
ピノピノ「これは彼が望んだことなんだ」
優ちゃんは好きだった男の子のハートを掴んだのにこれでまた元に戻ってしまった。
ピノピノに説得され優ちゃんは再びマミとして芸能活動をすることになった。
俊夫「一時的にオレの記憶は消えるが、最終的にマミはオレの女になる」
となる日が来るのかどうか?
つづく