第28話「不思議な転校生」
北海道からやってきた転校生、日高守くん
優ちゃんが教室に着くと見慣れない男の子がいました。
真冬なのに教室の窓を全開にして
「風の声が聞こえる……」
と独り言を言う男の子。
なに、こいつ!?
北海道からの転校生、日高守君です。
でもかかわり合うと絶対ややこしいことになりそうなタイプです。
男子の一人が怒って窓を閉めると
突き飛ばして教室から出ていきました。
発達障害の子どもの特徴
突然飛び出していなくなったりする。
癇癪を起こして友だちに乱暴したり暴れたりする。
そして突然教室を出て行ったかと思うと、授業が始まっても戻って来ませんでした。
なにこの問題児。
でも守君の行動を頭ごなしに叱ってはいけません。
どうやらこの子は発達障害の一種で、自分の行動の自律的な制御が苦手なADHD(注意欠如多動性障害)のようです。
つまりこころの病気なのです。
守君に必要なのは精神的なカウンセリングです。
このままだと誰からも相手にされない彼はやがて不登校になり、鬱になり、将来は進学もせず、就職もせず、引きこもる可能性が極めて高いのです。
でも守くん、すごく勘のいい子でポジとネガが普通の猫じゃないことを見破ってしまいます。
守くん「お前人間の言葉わかるのか!?」
超能力に近いものを持っているかもという何かの伏線なのか、それとも発達障害にありがちなただの変わった子どもなのか。
ひとりぼっちの守くんを気遣って一緒に帰ろうとする優ちゃん。
守くんは生まれ故郷の北海道の話をしはじめます。
発達障害の子どもの特徴
他人に興味なく自分の話ばかりする。
他の子どもたちが面倒くさがって近づかない守君に、やさしい優ちゃんは積極的に話しかけて仲良くなろうとします。
クレープを食べたことがないという守くんにクレープをご馳走します。
猫のくせにクレープを食べるポジネガに興味津々の守くん。
なつめママが守くんに声をかけますが、ネガポジに集中して返事しない守くん。
優ちゃん「守くんは集中すると人の話が聞けないの」
発達障害の子どもの特徴
自分の世界に入ってしまう。人の話が聞けない。
さらにクリィーミーマミを知らないという守くんをライブにも招待します。
でもクリィミーマミには興味を示さず、すぐに会場を抜け出してしまいます。
そこでまたネガポジを見つける守くん。
ネガとポジを連れて会場から出て行ってしまいます。
発達障害の子どもの特徴
興味のないことにはどこまでも興味ない
このあと公園で、こわれた鳥箱を修理する守くん。
本当は動物が大好きで優しい子なんです。
鳥箱を修理した守くん。
みんなから褒められて照れくさそうな守くん
発達障害の子どもへの対応法
よく頑張ったねと褒めてあげる
今後の展開が楽しみです。